潮風の残像
歌詞
夕暮れの防波堤に一人
ぬるい潮風が頬をかすめていく
寄せては返す波の音に
あの日言えなかった言葉が混ざる
砂浜に残されたふたつの足跡
波がさらう前に消してしまいたいのに
オレンジに染まる水平線の向こう
あなたの面影が揺れている
オレンジ色の夕空と青い海の間で
私の心だけが立ち止まったまま
潮風に溶けていく夏の日の記憶
伸ばした手は空を切るけれど
胸の奥で揺れるグラデーション
忘れたくないよ あなたの温もりを
まだ冷めない風に乗せて 遠くへ届け
自動販売機で買った冷たい缶コーヒー
結露した水滴が指を伝って落ちる
ふたりで歩いた海岸沿いの国道
通り過ぎる車のライトが煌めく
くだらないことで笑い合った時間は
まぶしすぎて少し眩暈がした
潮騒が静かに名前を呼ぶように
過去の記憶を呼び覚ましていく
すれ違う風の匂いはあの日のままで
切なさだけが胸を満たしていく
潮風がさらっていく青い寂しさを
抱きしめたまま歩き出すから
打ち寄せる波が消す思い出も
私はずっと覚えておくよ
巡る季節の先で また逢えるように
波打ち際で途切れた約束
太陽が沈んでも 消えない熱がある
解けた糸をもう一度結ぶように
一人で静かに祈りを込めて歌うの
潮風に溶けていく夏の日の記憶
伸ばした手は空を切るけれど
胸の奥で揺れるグラデーション
忘れたくないよ あなたの温もりを
巡る季節の先で また笑えるように
潮風の中で
想い出は永遠に輝く
さよなら、私の夏