あったかいの、ふたつ ジャケット
2026.10.14 Release J-POP/オータム・ポップロック

あったかいの、ふたつ

歌詞

あったかいの ふたつ
ひとつは君の
ほっぺにピタッ

駅前の自販機 赤いラベル
「あったか〜い」が 今日から並んだ
吐く息はまだ 白くないけど
指先だけ 先に冬みたい

部活帰りの 君を待つ間
小銭を数えて 二回押した
ミルクティーと 微糖のコーヒー
どっちが好きか 知ってるくせに

「たまたまだよ」って 言う準備して
ポケットの中で 缶を温めて
角を曲がって 君が見えたら
心臓のほうが 先に熱くなる

あったかいの ふたつ
ひとつは君に ほっぺにピタッ
「つめた…くない」って 笑った顔
それが見たくて 買ったんだよ
あったかいの ふたつ
手のひら越しに 伝わるかな
缶より先に 冷めないように
この気持ち 握りしめてる

ベンチの端と 端に座って
プルタブの音 そろってしまう
「同じタイミング」って 君が言うから
意味なんてないのに 嬉しくなる

湯気の向こうで 君がふいに
「手、冷たくない?」って のぞきこむ
冷たいよって 言えばよかった
強がりだけ 上手になってく

帰り道はあと 信号みっつ
飲み終わるのが もったいなくて
ひとくちずつ 小さくなってく
ねえ君もそう? 気のせいかな

あったかいの ふたつ
ひとつは君に ほっぺにピタッ
「お返し」って 今度は君から
頬に触れた 指があつい
あったかいの ふたつ
同じ温度に なれたらいい
缶が空っぽに なっても
この手だけ 離さないで

秋が深くなって
「つめた〜い」が 消えていって
マフラーの季節が きても
私 毎日 二回押すよ

小銭じゃ買えない ものがある
それでも今日は これでいいの
君の手と 私の手で
ふたつ分の あったかいを

あったかいの ふたつ
ひとつは君に ほっぺにピタッ
「明日も?」って 聞いた君に
「たまたまだよ」って また言うの
あったかいの ふたつ
冬が来るまで 待てないから
缶より 君より 先に
「好き」の温度 上げていくよ

あったかいの ふたつ
明日もここで
ほっぺにピタッ