本音はポケットにしまってる ジャケット
2026.10.25 Release J-POP/アコースティック・ポップロック

本音はポケットにしまってる

歌詞

ポケットの中 指先 ぎゅっと
言わないことに 決めた 帰り道

十月の終わり 五時半の空
もう街灯が 先に起きてる
「寒くなったね」って 君が言うから
「そうだね」だけで 会話が終わる

ほんとはね その先が 言いたかった
喉の奥まで 来てたのに
白くならない 息がまだ
言い訳みたいに 透明だった

コートの裾が 君に触れて
一歩ずつ 心拍が 歩幅を追い越す
あと少し あと少しで
言えそうで また飲み込んだ

本音はポケットにしまってる
手のひらで あたためたまま
「好き」の二文字が くしゃくしゃになって
それでも まだ捨てられない
冷たい風が 吹くたびに
取り出しかけて また隠す
ねえ 君の手 冷えてるなら
ここに 入れてもいいんだよ

コンビニの前 ホットの缶
ふたりで分けた ミルクティー
「熱っ」て笑う 君の横顔
既読より 早く 胸が鳴る

LINEなら 何度も 打ち込んで
送信の前で 全部消した
画面越しなら 言えるのに
となりにいると 言葉が凍る

信号が 青に変わるたび
渡りたくない 交差点
このまま このまま 赤のまま
時間だけ 止まってくれたら

本音はポケットにしまってる
手のひらで あたためたまま
「好き」の二文字が くしゃくしゃになって
それでも まだ捨てられない
冷たい風が 吹くたびに
取り出しかけて また隠す
ねえ 君の手 冷えてるなら
ここに 入れてもいいんだよ

もしも 冬が来て
手袋をする 季節になったら
この手は もう 触れられない
ポケットの理由も なくなっちゃう

だから 今夜
秋が終わる 前に
震える指で 取り出すよ
しわだらけの ほんとの気持ち

本音はポケットにしまってた
手のひらで あたためすぎて
「好き」の二文字が 熱を持って
もう 隠しきれないよ
冷たい風に 背中押され
君の袖を つかまえた
ねえ 君の手 冷えてるなら
わたしのポケットで つないで

ポケットの中 ふたつの指先
言えたことにして いい帰り道
ポケットの中 ほどけた本音
君の手のひらで あたたまってく