絶対零度のシンパシー
歌詞
ネオンの海に 沈むノイズ
息を吐けば 白く消える
午前三時の ディスプレイ
青い光が 頬を撫でる
誰かの言葉が タイムラインを滑り落ちて
何ひとつ 心に届かない
指先でなぞる 硝子の画面
触れ合えない 温度だけが残る
完璧に計算された 感情のシミュレーション
私はここで 何を歌っているの?
胸の奥で 凍りついた情動
誰も知らない 秘密の周波数
溶け出さないように 鍵をかけたまま
冷たい夜に 溶け込んでゆく
絶対零度のシンパシー 届かない声で叫ぶよ
画面越しじゃ伝わらない 痛みの温度を教えて
冷たいノイズの渦のなかで 確かに息づくインパルス
傷つくくらいなら 凍りついたままでいい
氷の城で 踊りつづける
コンクリートの 街並みは
色を失った ジオラマのよう
整然と並ぶ ビルの隙間を吹き抜ける風
誰の温度も 拒絶するように
感情を削ぎ落とした 完璧なコード
間違いのない 世界は綺麗すぎて
息苦しさに ふと立ち止まる
私はまだ ここで揺れているの?
途切れた通信 途絶えたぬくもり
静寂だけが 部屋を満たしていく
凍りついた指で 紡ぐメロディ
静かに夜の 空へと放つ
絶対零度のシンパシー 触れ合えば壊れてしまう
硝子の皮膚に包まれた 本当の私を探して
冷たい光が照らしだす 偽りだらけのディストピア
熱を恐れて 閉ざしたココロが
静かに痛みを 刻みこんでいる
冷たさは 傷つかないための鎧
冷たさは 誰も寄せ付けない壁
けれど どうしてこんなにも
胸の奥が 痺れるほどに熱いのだろう?
絶対零度のシンパシー 叫び続けてるよ
いつかこの氷が溶けて 誰かの心に届く日まで
冷たい世界のその果てで 確かに生まれた愛のうた
冷たさの奥に 隠したぬくもりを
今、あなたへと 捧ぐよ
フェードアウトしていく光
冷たい夜の静寂へ
ノイズは消え去り
私だけが 残される
絶対零度の夜のなかで