金木犀のフライング
歌詞
半袖の腕に 夕方の風
一枚ぶんだけ 季節がずれてる
まだ咲かないはずの 曲がり角の先
すれ違いざまに 香った気がした
窓を開けたまま 眠った昨日
夢の残りが 少し肌寒い
夏を畳めない わたしの部屋に
気の早い秋が ノックしてる
カレンダーより 先に動くんだ
心はいつも せっかちで
合図を待たずに 靴紐を結ぶ
金木犀のフライング
まだ号砲は鳴ってないのに
走り出す 走り出す 秋の入口
去年のわたしを 追い越して
金木犀のフライング
オレンジが咲く前の空へ
まだ間に合う まだ間に合う
息を吸って 一歩、前
制服の襟に 残った日焼け
消えないうちに 伝えたいことがある
自転車の影が 少しずつ伸びて
帰り道だけ 長くなってく
信号待ちの あの一分間
何度も練習した 言葉がある
青になるたび 飲み込んだけど
今日はきっと 声にするから
夏の続きを 抱えたままでも
両手はまだ 空いてるよ
そう気づいたら 風が背中を押した
金木犀のフライング
まだ号砲は鳴ってないのに
走り出す 走り出す 秋の入口
去年のわたしを 追い越して
金木犀のフライング
オレンジが咲く前の空へ
まだ間に合う まだ間に合う
息を吸って 一歩、前
香りって ずるいね
思い出の順番を
勝手に並べ替えていく
まだ来てない秋に
もう会いたくなってる
フライングでいいよ
笑われたって いいよ
やり直しなんて しなくていい
このまま 走り抜けるよ
金木犀のフライング
号砲なんて もう待たない
走り出す 走り出す 秋の入口
迷いごと 風にあずけて
金木犀のフライング
オレンジに染まる九月へ
まだ間に合う まだ間に合う
息を吸って 一歩、前
ふわり ふわり 香る方へ
ふわり ふわり 君の方へ
ふわり ふわり 秋の方へ