無加工でいさせて ジャケット
2026.09.09 Release J-POP / オルタナティブ・ロック(2000年代J-POPリバイバル)

無加工でいさせて

歌詞

夕方五時のカメラロール
三十枚目でため息ひとつ
前髪だけが決まらない日は
世界ごと少しズレて見える

まぶしさを削って 影を足して
出来上がったのは 私じゃない誰か
指が覚えてる 補正の癖
本当の輪郭を どこに置いてきた

指先が止まる 送信の手前
どっちが本当か わからなくなる前に

無加工でいさせて
盛れてない方の笑い方も
九月の風がめくった
半分だけの本音ごと
うまく撮れない私を
そのまま好きって言ってよ
フィルター越しじゃ届かない
この声の温度を

教室の窓 まだ夏の匂い
チャイムの後の廊下は静か
みんな上手に生きてるみたい
私だけ下書きのまま

いいねの数じゃ 測れないもの
たとえば今 少し泣きそうなこと
削除ボタンに 逃がした言葉が
胸の奥でまだ 息をしている

消しちゃえば楽なのに
残しておきたい 傷も、色も

無加工でいさせて
飾らない声で 名前を呼んでよ
夕暮れが早くなる街を
素顔のまま歩きたい
綺麗じゃない日のことも
全部 私の続きだから
加工前の空みたいに
まっすぐでいたい

盛った分だけ 遠くなる距離
一枚の嘘が 少し重たい
今日は本当の話をしよう
下手でもいいから
震えたままの言葉で
君の前に置いてみるよ

無加工でいさせて
盛れてない方の笑い方も
九月の風がめくった
半分だけの本音ごと
うまく撮れない私を
そのまま好きって言ってよ
フィルター越しじゃ届かない
この声の温度を

そのままでいい
そのままがいい
そのままの私で