今日から夜が長いらしい ジャケット
2026.09.23 Release J-POP/シティポップ・ダンスポップ

今日から夜が長いらしい

歌詞

改札を抜けたら もう空は藍色
さっきまで金色 だったはずなのに
一段飛ばしの階段 追いつけないまま
君の背中が 影に溶けてく

理科の先生が 言ってたっけ
今日で昼と夜が 並ぶんだって
明日からは 夜のほうが
ちょっとだけ 長くなるらしい

それってさ つまり
君と歩ける 暗がりが
一日ずつ 増えていくってこと

今日から夜が 長いらしい
だからもう少しだけ 遠回りしよう
「そろそろ」の続きは 飲み込んだまま
信号がずっと 赤ならいいのに
街灯がひとつ 点くたびに
言いたいことが ひとつ増えてく
秋分の風が 背中押すから
まだ帰らない まだ帰れない

自販機の灯りだけ 妙にまぶしくて
二人してホットを 押した 今季はじめて
缶をひとつずつ 両手で包んで
言葉の代わりに 湯気を見てた

去年の今ごろ 何してたっけ
思い出せないのが 少し悔しい
来年の今日 隣にいるのが
君だったらいいな なんて

声に出したら 全部
夜が長くなる 理由に
してしまいそうで こわい

今日から夜が 長いらしい
だからもう少しだけ 遠回りしよう
「そろそろ」の続きは 飲み込んだまま
信号がずっと 赤ならいいのに
街灯がひとつ 点くたびに
言いたいことが ひとつ増えてく
秋分の風が 背中押すから
まだ帰らない まだ帰れない

均衡なんて 今日だけでいい
明日からは 傾いていこう
君のほうへ 夜のほうへ
ゼロから ちゃんと はみ出したい

昼が負けて 夜が勝って
それでも星が よく見えるなら
暗くなるのは 悪いことじゃない
ずっとそう 思っていたい

今日から夜が 長いらしい
だからもう一本 電車を見送ろう
「またね」の手前で 立ち止まったまま
ホームの風が 秋の匂い
改札の向こう 君が振り向く
それだけで 今日が特別になる
秋分の空に 星が滲むから
まだ帰らない ずっと帰れない

今日から 夜が 長いらしい
ちょうどいい 口実だ