影はもう手をつないでる ジャケット
2026.09.22 Release J-POP/オータム・シティポップ(インディー・ギターポップ)

影はもう手をつないでる

歌詞

四時半の廊下 西日が長い
下駄箱の前で 君が伸びをする
ふたりぶんの影が 床に落ちて
思ったよりずっと 近くにあった

自転車を押して 土手沿いの道
話すことなんて もう尽きてるのに

一歩ぶんの この隙間
埋める勇気は まだ持てない
でも 地面の上では

影はもう 手をつないでる
僕らより ずっと正直な形で
秋の陽が 傾くたびに
ほら 重なって 離れない
影はもう 手をつないでる
本人たちは 知らんぷり
いつか この距離に
追いつけたら いいのにな

コンビニの袋 半分こして
肉まんの湯気が 白く立ちのぼる
「寒くなったね」しか 言えない口が
情けなくて 少し おかしくて

信号待ちの その三十秒
影が すっと 君に寄った

太陽のせいに してるけど
本当は 僕が 寄せてるんだ
気づかれたって もういいや

影はもう 手をつないでる
僕らより ずっと正直な形で
秋の陽が 傾くたびに
ほら 重なって 離れない
影はもう 手をつないでる
本人たちは 知らんぷり
いつか この距離に
追いつけたら いいのにな

日が落ちたら 影は消える
証拠も 言い訳も ぜんぶ
だから 暗くなる前に
一度だけ 顔を上げて

君の影が 止まってる
僕を 待ってる みたいに
待ってる みたいに

影じゃなくて 手をつなぎたい
言葉より先に 指先が動く
秋の風が 背中を押して
ほら もう 離さないで
影はもう 手をつないでた
ずっと前から 知ってたんだ
やっと この距離に
追いついた 今日だ

長く伸びた 二つの影が
ひとつになって 帰り道
ひとつになって 帰り道