長袖でも踊れる
歌詞
半袖を畳んでしまった
引き出しの奥に夏をひとつ
衣替えのついでに
この気持ちも仕舞えると思ってた
風の角が尖ってきて
みんな歩くの速くなる
なのに私のここだけ
まだ真夏の拍を打ってる
季節は勝手に進んでいくね
置いていかれてもいいよ
だって止まらないんだもん
この足が、勝手に
長袖でも踊れる
熱は季節に従わない
袖が伸びたぶんだけ
振り上げる手が大きくなる
「涼しくなったね」って
君が笑って言っても
私はまだ この温度のまま
名前を呼んでステップ踏む
ニットの袖を折り返して
手のひらだけ風にさらす
指先が冷えてきたって
リズムはちゃんと覚えてる
街の匂いが変わる道
自転車のライトが増えて
早く暗くなる夕方に
踊る理由をひとつ足す
夏だけの魔法だったら
とっくに解けてるはずでしょ
解けてないよ まだ
ほら、触ってみて
長袖でも踊れる
熱は季節に従わない
袖が伸びたぶんだけ
振り上げる手が大きくなる
「涼しくなったね」って
君が笑って言っても
私はまだ この温度のまま
名前を呼んでステップ踏む
冷える夜のほうが
心臓の音がよく聞こえる
静かになった街で
ひとりぶんの熱が際立つ
しまえなかったんじゃなくて
しまわないって決めたんだ
何月になったって
私は私の夏を持ってく
長袖でも踊れる
息が白くなる日まで
厚着になったぶんだけ
抱きしめる腕が強くなる
季節が変わるたび
好きが薄れるなんて
誰が決めたの そんなルール
今夜も踊って破るから
長袖でも踊れる
コートになっても踊れる
ほら、まだ 温かいでしょ