伏線、回収してよ
歌詞
ページをめくる音だけが
夕暮れの部室に響いてる
「その本 犯人もう分かった?」
何気なく聞いた ふりをした
貸したままの文庫本の
四十二ページ 折り目をつけた
十月の日暮れは 早すぎて
五時のチャイムで 窓が藍に染まる
「寒くなったね」の その裏に
ほんとは別の 意味を隠した
ヒントなら とっくに
いくつも 置いてきたよ
名探偵なら 気づいてよ
わたしの 小さな仕掛けに
伏線、回収してよ
あの日 傘を一本しか持たなかったのも
帰り道 遠回りを選んだのも
ぜんぶ 君へのサインなのに
伏線、回収してよ
エンドロールが 流れ出す前に
最終章で 種明かしなんて
待てないくらい 好きなんだ
君の推理は いつだって
事件の謎だけ 解いていく
わたしの頬が 赤いのを
「夕焼けのせい」って 片づけないで
スマホの通知 既読のまま
三分だけ 返事を遅らせた
駆け引きなんて 柄じゃないのに
君の前だと 脚本が狂う
どんでん返しは
もういらないから
まっすぐな ハッピーエンドを
ふたりで 書き換えたいの
伏線、回収してよ
あの日 傘を一本しか持たなかったのも
帰り道 遠回りを選んだのも
ぜんぶ 君へのサインなのに
伏線、回収してよ
エンドロールが 流れ出す前に
最終章で 種明かしなんて
待てないくらい 好きなんだ
もしも 君が気づいていて
知らないふりを してるなら
それは 君の伏線なの?
期待しても いいのかな
街灯がひとつ ふたつ灯る
答え合わせの 時間が来る
しおりの代わりに 挟んだ手紙
読まれる前に 震えてる
伏線、回収してよ
あの日 傘を一本しか持たなかったのも
帰り道 遠回りを選んだのも
ぜんぶ 君へのサインなのに
伏線、回収してよ
真相は いつもシンプルで
「好きだよ」って たった四文字が
この物語の 結末なんだ
四十二ページ 折り目の先
続きは ふたりで読もうよ
伏線、回収してよ
今夜 この帰り道で