木枯らし一号、追い風で
歌詞
ひゅうって 鳴った
誰かが 背中を押した
ニュースの隅で 小さく言ってた
「今年はじめての 木枯らし」だって
制服の袖 まだ薄いまま
信号待ちで 肩をすくめた
君はいつもの 半歩前を
マフラーなしで 歩いてく
言いかけた言葉 何度目だろう
風が強くて 聞こえないふりした
向かい風なら 言い訳にできた
「寒いね」だけで 今日も終わってた
だけど ほら 風向きが変わる
木枯らし一号 追い風で
君のほうへと 吹いてくる
足が勝手に 前に出るのは
きっと 風のせいにしていい
落ち葉が 道をあけてく
今なら 届く気がする
冬が来る前に 言わせて
ずっと 君が好きでした
帰り道の 長い坂の上
夕焼けがもう 少し早い
ポケットの中 握った手のひら
渡せなかった 去年の手紙
「来年も同じ クラスがいいな」
笑ってごまかした あの春の日
ほんとうは 一緒の季節を
ぜんぶ 隣で 数えたかった
立ち止まったら 冷えてくだけ
迷ってるうちに 葉っぱが散ってく
だから ねぇ 振り向かないで聞いて
木枯らし一号 追い風で
君の名前を 呼んでみる
声が裏返っても 平気
ぜんぶ 風が運んでくれる
落ち葉が 空へ舞い上がる
今なら 飛べる気がする
冬が来る前に 言わせて
ずっと 君が好きでした
臆病な私の 背中を
冷たい手が 押してくれた
痛いくらいの その強さで
やっと わかったよ
待ってても 季節は
勝手に 過ぎていくってこと
だから 今 この風に乗るの
木枯らし一号 追い風で
君のとなりに 追いついた
赤くなった頬は 寒さのせい
そういうことに しておいて
落ち葉が 拍手みたいに鳴る
もう 引き返さないよ
冬が来る前に 言えたよ
ずっと 君が好きでした
ひゅうって 鳴った
君が 振り向いた
風が やんでも
ここから 歩いていける